有料喫煙所”ippuku”とは

日本で初めて、利用する喫煙者の方に利用料を負担していただく「有料喫煙所」として、2012年7月に都内千代田区にオープンしました。(1年間の営業の後、現在は全ての店舗を閉店しています) 

ほっと一息、ちょっとひと時。"ippuku"

“ippuku”(いっぷく)は、利用する方だけでなく、周りの方も含めた「快適さ」にこだわった有料の喫煙施設です。
心地よいアロマの香りや、店内のBGMや映像とともにゆったりと「いっぷく」していただけます。

 

完全無人化の店舗は、換気・空調をはじめ、吸殻の処理や入退出の管理、セキュリティーまで、設備にとことんこだわって設計いたしました。

分煙文化の創造を!(ippukuの想い)

喫煙所の整備は、喫煙者よりもむしろ非喫煙者からの支持が強い反応があります

街中の分煙を推進することは、社会への貢献であり、導入するオーナーへのソリューションであり、そして、喫煙者に避難場所を提供することでもあると考えました

健康増進法の施行をきっかけに、社会環境は「公共の場での喫煙禁止」の方向に急速に動いています。 その目的は「吸わない人に迷惑をかけるな!」ということ。 健康面にとどまらず、他人の煙や臭いに不快感を感じる人への配慮が必要です。

事業所や向上などでの禁煙、分煙化や、税率の引き上げによる「喫煙のしにくさ」を作るなど、行政指導で様々な取り組みがなされています。 

しかしながら、完全に喫煙をなくすことは難しく、受動喫煙被害や、タバコのポイ捨てなどの社会問題は一向に減りません。

喫煙に対する規制だけでは根本的な解決にはならないと考えています。 現在、社会における分煙化が進み、多くの喫煙者が公共の無料喫煙スペースや、喫煙可能な喫茶店を利用している状況ですが、規制の広がりに比して十分な受け皿とは成りえていません。

そこで、ippukuは、タバコを吸う人と吸わない人が共存できる新しい考え方として、有料の喫煙施設を提案しました。

「喫煙は有料」という意識変革を前提とした取り組みは、ともすれば既成概念への挑戦ですが、「だれもが過ごしやすい街づくり」「新しい分煙文化を創造する」という思いを広げて行きたいと考えています。

ippukuの利用状況
ippukuの利用状況

1年間、たくさんの方にご利用いただきました。

2012年7月~2013年6月までのたった1年間でしたが、この間、有料であるにも関わらず、たくさんの方に毎日の様に利用していただきました。

1年間での延べ利用者数は310,694人。休日も含めた単純計算で、851人/日にご利用いただいたことになります。

現在、ippukuの店舗は全て閉店していますが、その意思を受け継ぐ適切に街中の分煙を推進する施設が必要だと考えています。