<簡単に言うと・・・>
光のエネルギーを用いて、科学反応を促進させながらも、自身は反応前後で変化しないものを指します。二酸化チタンは、光エネルギーを受けることで自身は変化せずに周囲に活性酸素の層を作ります。この活性酸素の酸化力が、接触する有機物の分子構造を破壊し有機物自体を分解し、最終的には二酸化炭素や水となり大気中に発散します。これを光触媒効果と呼びます。
<イメージしてみてください!>
光触媒効果で最も有名なのは、植物の光合成です。光合成は植物の持つ緑要素に光が当たると、水と二酸化炭素から酸素とデンプンを作り出します。このとき、植物自身は変化しません。
同様に、酸化チタンに紫外線(380nm以下)を当てることで、酸化チタン自身は変化せず、周囲の水と酸素から活性酸素種(ヒドロキシラジカル等)を発生させ、有害物質・悪臭物質・雑菌などを酸化分解し、最終的に無害な二酸化炭素と水にまで分解するものです。
<もう少し補足すると・・・>
光触媒は日本発の技術です。(ホンダ・フジシマ効果と言われる反応です)
光触媒に光が当たると身のまわりにある有機物(化学物質や悪臭の素となる物質)を分解してくれます。また空中を浮遊する細菌類等に対しても極めて高い除菌能力を発揮し、微生物の死骸も完全に分解することができます。
主に二酸化チタン(単に酸化チタンと呼ぶ場合が殆ど)に380nm以下の紫外線を照射することによって起こる酸化・還元反応を利用した触媒で、光を利用するため、比較的低コストで永続的に機能します。(つまり、ランニングコストが抑制できるということです)
光触媒の反応辞退は瞬時に起こります。
光触媒自体は変化せず、光エネルギーを受けることでその表面に活性酸素の薄い膜を生じます。ここに有機物が触れると即座に酸化分解され、二酸化炭素と水分に変化するものです。
酸化チタンは白色顔料として食品や化粧品などの添加物にも使用される安全なものです。